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団信があれば死亡保険はいらない?共働きが先に確認すべき「誰に団信がつくか」

ゆう
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「団信に入っているから、死亡保険はそこまでいらないはず」

住宅ローンを組んだ共働きのご家庭なら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。

その方向性は合っています。

ただ、死亡保険を減らす前に1つだけ確かめてほしいことがあります。

あなたの住宅ローンで、団信は「誰に」ついていますか。

ペアローンや収入合算で借りている場合、夫婦の片方に団信がついていないケースは珍しくありません。

ここを確かめないまま保障を減らすと、いちばん備えが必要な人が手薄になります。

私は保険代理店で11年間、1,000世帯以上の相談を受けてきました。

この記事ではその経験から、団信と死亡保険の関係を整理します。

読み終わる頃には、「団信で何が消えて何が残るのか」「がん団信や3大疾病団信を金利を上乗せしてまで付けるのか」を自分で判断できるようになります。

ここでの判断次第で、生涯の保険料は数十万〜数百万円変わります。

専門用語はその都度説明するので、10分ほどで読み進められます。

なお、読んだうえで迷いが残ったときの選択肢として、無料保険相談のかしこい使い方もまとめています。

この記事の目次
  1. 結論:団信は死亡保障の一部。ただし「誰についているか」の確認が先
  2. 団信と死亡保険はなにが違う?3分で整理
  3. 【最大の落とし穴】共働きの住宅ローンは組み方で「誰に団信がつくか」が変わる
  4. 3大疾病団信・がん団信は、金利を上乗せしてまで付けるべきか
  5. 団信に入れない・入らないという選択肢
  6. 団信を踏まえた死亡保険の見直し手順(3ステップ)
  7. 団信のよくある質問
  8. まとめ:団信は「確認してから引く」

結論:団信は死亡保障の一部。ただし「誰についているか」の確認が先

結論:団信は死亡保障の一部。ただし「誰についているか」の確認が先のセクションバナー

結論からお伝えします。

団信は、死亡保障の一部をすでに担ってくれています

団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンの契約者に万が一のことがあったとき、残債(残りの返済額)がゼロになる保険です。

遺された家族は、住まいを失わずローンの返済からも解放されます。

当ブログでは、死亡保険の保障額を「引き算」で考えることをおすすめしています。

出発点は「必要になるお金の総額」。

もし保険も公的な支えもなかったら、まるごと自分で払うといくらかかるか、という金額です。

ここから公的保険で受け取れる分を引き、貯蓄で用意できる分を引き、残った部分だけを保険でカバーします。

団信はこの引き算の中で、総額のうち「住居費」を消してくれる存在です。

団信で消えるのは住居費だけ(生活費・教育費・葬儀費用は残る)を示す図解

ただし、団信が消してくれるのは住居費だけです。

生活費・教育費・葬儀費用は、そのまま残ります。

「団信があるから死亡保険はいらない」ではなく、「団信がある分、住居費を除いて計算できる」が正確な位置づけです。

ゆう
ゆう

団信で全部安心、ではなく「住居費だけ安心」。ここを分けて考えるのが出発点です。

引き算の全体像と計算手順は、共働きに必要な死亡保障額の考え方で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
必要保障額の計算方法|共働きが”引き算”で出す死亡保険の目安
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そしてもう1つ、共働き世帯には引き算の前に確かめてほしいことがあります。

それが、「団信が誰についているか」です。

住宅ローンの組み方によっては、夫婦の片方に団信がついていないからです。

団信と死亡保険はなにが違う?3分で整理

団信と死亡保険はなにが違う?3分で整理のセクションバナー

本題に入る前に、団信と死亡保険の違いを押さえておきます。

項目 団信 死亡保険
保障の対象住宅ローンの残債契約で決めた保障額
保険金の受取人金融機関家族など指定した人
受け取り方現金は受け取れない(残債の返済に充当)現金で受け取れる
保障期間ローン完済まで契約で決めた期間
保険料金利に含まれる(特約は金利上乗せ)年齢・保障額で決まる

いちばん大きな違いは、団信では現金を受け取れないことです。

保険金は金融機関へ直接支払われ、残債の返済に充てられます。

そのため団信だけでは、生活費や教育費には1円も回せません。

もう1つの違いは、保障がローン完済と同時に消えることです。

「一生涯の保障」ではなく、「返済期間限定の保障」と捉えてください。

団信は「銀行が窓口の生命保険」

団信の中身は生命保険会社の商品ですが、契約の窓口は金融機関で、健康状態の告知も銀行経由です。そのため、どの保険会社がどんな基準で審査しているかは、借りる側からほとんど見えません。この構造を知っておくと、後半のワイド団信の話が理解しやすくなります。

【最大の落とし穴】共働きの住宅ローンは組み方で「誰に団信がつくか」が変わる

【最大の落とし穴】共働きの住宅ローンは組み方で「誰に団信がつくか」が変わるのセクションバナー

私自身、住宅を購入して団信に入ったとき、真っ先に死亡保険の見直しに取りかかりました。

それまでの保障額は、住居費も含めた前提で計算していたからです。

ところが契約内容を確かめて、1つ気づいたことがあります。

わが家は妻の収入を合算してローンを組んでいたのですが、団信がついていたのは主債務者である私だけでした。

私に万が一のことがあれば残債はゼロになる一方で、妻に万が一のことがあってもローンはまるごと残ります。

そこでわが家では、妻の死亡保障を私より大きめに設計し直しました。

金額そのものより、考え方として「団信は自動的に夫婦両方を守ってくれるわけではない」だけ覚えてもらえれば十分です。

では、どの組み方だと誰に団信がつくのか。

代表的な4パターンを整理します。

住宅ローンの組み方4パターン別に団信がつく人を示す図解

単独ローン:団信がつくのは契約者だけ

夫婦どちらか1人の名義で借りる形です。

団信がつくのは契約者本人のみ。

配偶者に万が一のことがあってもローンは残りますが、契約者の収入だけで返す前提のため返済計画への影響は小さめです。

ただし共働きなら、配偶者の収入が家計から消える影響は別に残ります。

配偶者側の保障は、住居費とは切り離して考えましょう。

ペアローン:2人とも団信に入れる。ただし消えるのは片方の残債だけ

夫婦それぞれが契約者となり、2本のローンを組む形です。

それぞれのローンに団信がつくので、夫婦とも団信に入れます。

ここで誤解が起きやすいのが、どちらかが亡くなったときの扱いです。

ゼロになるのは、亡くなった側の残債だけです。

たとえば夫3,000万円・妻1,500万円のペアローンで夫が亡くなると、夫の3,000万円は消えますが妻の1,500万円の返済は続きます。

夫の収入がなくなった状態で、です。

なお最近は、どちらかに万が一があれば2人分の残債がゼロになる「ペアローン連生団信」を扱う銀行も出てきました。

金利上乗せや取扱金融機関の条件があるため、選べる場合は上乗せ分を含めて比較してみてください。

収入合算(連帯保証型):合算した側には団信がつかない

1本のローンに、配偶者の収入を足して審査してもらう形です。

このうち連帯保証型では、団信に入れるのは主債務者(ローンの契約者本人)だけ。

収入を合算した側(連帯保証人)は、団信の対象外です。

ここが共働き世帯でいちばん見落とされている落とし穴です。

合算した側に万が一のことがあっても、ローンは1円も減りません。

それでいて借入額は、2人分の収入を前提に大きくなっています。

「配偶者の収入をあてにした金額を、残された1人の収入で返し続ける」状態になり得るということです。

わが家のケースが、まさにこの連帯保証型でした。

連帯債務型とフラット35:例外もセットで押さえる

収入合算には、夫婦2人とも債務者になる連帯債務型もあります。

ただし民間銀行では、連帯債務でも団信に入れるのは主債務者のみという扱いが一般的です。

例外がフラット35(住宅金融支援機構の全期間固定金利ローン)です。

フラット35の連帯債務では、「デュエット」という夫婦向けの団信を選べます。

金利0.18%の上乗せで、夫婦どちらに万が一のことがあっても残債の全額がゼロになります。

自分のローンがどのタイプかは、ローン契約書や団信の申込書控えで確かめられます。

書類が見つからないときは、借入先の金融機関に問い合わせれば教えてもらえます。

ゆう
ゆう

5分だけでいいので、契約書の団信欄を見てみてください。この後の話の精度がぐっと上がりますよ。

団信がつかない側の保障設計は、共働きの妻の保険の決め方で詳しく解説しています。

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3大疾病団信・がん団信は、金利を上乗せしてまで付けるべきか

3大疾病団信・がん団信は、金利を上乗せしてまで付けるべきかのセクションバナー

ご相談の場でよく聞かれるのが、特約付き団信です。

「がん団信を勧められたのですが、付けたほうがいいですか?」

この問いに答えるには、まず金利上乗せの正体をはっきりさせる必要があります。

金利上乗せの正体は「見えない保険料」

がん団信や3大疾病団信(がん・急性心筋梗塞・脳卒中に備える団信)は、多くの銀行で金利0.1〜0.3%程度の上乗せで付けられます。

「0.2%くらいなら」と感じるかもしれません。

ところが金額に直すと、印象が変わります。

借入4,500万円・35年・元利均等返済で、金利が1.0%から1.2%に上がった場合を試算してみます。

月々の返済は約12万7,000円から約13万1,300円へ、4,200円ほど増えます。

総返済額では約5,335万円から約5,513万円へ、およそ178万円の差です。

金利上乗せ0.2%が月々約4,200円・35年で約178万円の保険料に相当することを示す図解

つまり0.2%の上乗せは、35年間で約178万円の保険料を払うのと同じです。

「月4,200円の掛け捨て保険に35年間入る」と読み替えると、比較しやすくなります。

金利1.0%はあくまで試算用の一例です。

前提が変われば金額も変わるので、ご自身の借入額と金利で計算し直してみてください。

判断軸は3つ:支払条件・保障が消える時期・民間保険との比較

金額がつかめたら、次の3つの軸で判断します。

  1. 支払条件(どんな状態になったら残債がゼロになるか)を確かめる
  2. 保障がローン完済と同時に消えることを織り込む
  3. 同じ月額で民間の保険に入った場合と比べる

「3大疾病」の支払条件は商品差が大きい

がんは診断確定で支払われる商品が多い一方、急性心筋梗塞・脳卒中は「所定の手術を受けたとき」「60日以上の労働制限が続いたとき」など条件付きの商品が少なくありません。パンフレットの病名の大きさではなく、支払条件の細かい文字を確かめてから判断しましょう。

そのうえで、私の考え方をお伝えします。

優先すべきは、特約を検討する前に死亡保障の引き算を終わらせることです。

特約付き団信は、「住居費に限定した保障」に月4,000円台を払う選択です。

同じ金額を出すなら、使い道が限定されない民間の保険や貯蓄・NISAに回すほうが柔軟に使えるご家庭が多い、というのが1,000世帯の相談を通じた実感です。

一方で、健康状態によっては民間の保険に入りにくい方もいます。

団信は民間の保険より告知項目が少ない傾向があるため、そうした方には特約付き団信が現実的な選択肢になる場合もあります。

特約付き団信を付けるか、ローン契約の期限までに決めきれない方へ

無料相談のかしこい使い方を見る

団信に入れない・入らないという選択肢

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健康に不安があるなら、ワイド団信という順番

持病や通院歴があって一般の団信に入れない場合、次に検討するのがワイド団信です。

ワイド団信とは、引受基準(加入できる健康状態の条件)を緩やかにした団信のこと。

金利0.2〜0.3%程度の上乗せで、一般の団信に断られた方でも加入できる可能性が広がります。

ここでも先ほどの換算が使えます。

上乗せ0.3%なら、4,500万円・35年の試算で総返済額は約268万円増えます。

この負担と、マイホームを持つ価値や団信の安心をどう比べるかが判断のしどころです。

団信の審査に落ちても、あきらめるのはまだ早い

団信を引き受ける保険会社は、金融機関ごとに違います。A銀行の団信に断られてもB銀行では通ることがあるのは、審査する保険会社と基準が違うからです。健康に不安がある方は、住宅ローン選びの段階から団信の引受保険会社にも目を向けてみてください。

フラット35は、団信そのものが任意

多くの民間ローンでは団信加入が融資の条件ですが、フラット35は団信に入らない選択ができます。

団信なしを選ぶと、金利は0.2%引き下げられます。

そのぶん万が一のときは、ローンが家族にそのまま残ります。

団信の代わりに、収入保障保険(毎月のお給料のように保険金を受け取れる掛け捨ての死亡保険)で残債分までカバーする設計が前提です。

ゆう
ゆう

団信なしの金利引き下げと、収入保障保険の保険料。この2つを並べて比べられると、選択の幅が一気に広がります。

収入保障保険の選び方は、共働き世帯の収入保障保険の選び方で解説しています。

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団信を踏まえた死亡保険の見直し手順(3ステップ)

団信を踏まえた死亡保険の見直し手順(3ステップ)のセクションバナー

ここまでの内容を、実際の手順に落とし込みます。

団信を踏まえた死亡保険の見直し3ステップを示す図解

ステップ1:誰に団信がついているかを確かめる

まず、ローン契約書か団信の申込書控えで対象者を確かめます。

見るのは「団信の被保険者が誰か」の1点だけです。

ペアローン・収入合算の方は、ここで片方に団信がないと判明することがあります。

ステップ2:団信がある人は、住居費を引いて保障額を計算する

団信がついている人は、必要になるお金の総額から住居費を除いて計算できます。

計算には当ブログの死亡保障シミュレーターが使えます。

家族構成と収入を入れると、遺族年金まで含めた不足額の目安が数分でわかります。

わが家の保障額の目安を今すぐ知りたい方へ

死亡保障シミュレーターを使ってみる

ステップ3:団信がない人は、住居費込みで大きめに設計する

団信がついていない人は、住居費を含めた総額で保障を考えます。

共働きの場合、団信がない側のほうが大きな保障が要るという逆転も十分あり得ます。

わが家で妻の保障を大きめにしたのも、この理屈です。

妻側の保障設計の具体例は、共働きの妻の保険の決め方にまとめています。

最後に、注意点を1つ。

団信を理由に死亡保険を見直すときは、「減らす」であって「なくす」ではありません

団信はローン完済と同時に消えます。

借り換えのときも団信は引き継がれず、入り直しと再告知が待っています。

死亡保険をゼロにしてしまうと、保障の空白ができたとき、年齢が上がった分の保険料で入り直すことになります。

団信のよくある質問

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Q. 団信の保険料は毎月いくら払うのですか?

一般の団信の保険料は住宅ローンの金利に含まれていて、別払いはありません。

特約付き団信やワイド団信を選んだ場合の金利上乗せ分が、実質的な保険料にあたります。

Q. 団信の保障はいつから始まりますか?

融資が実行された日(実際にお金を借りた日)から始まるのが一般的です。

なお、がん団信には加入から90日程度の免責期間(保障されない期間)を設ける商品が多くあります。

免責期間中にがんと診断されても保障されないため、開始時期は契約前に確かめておきましょう。

Q. 健康診断で引っかかっていても団信に入れますか?

告知項目に該当しなければ、健診結果に関わらずそのまま加入できます。

該当する場合も、内容次第で加入できることがあります。

大切なのは、事実をそのまま告知することです。

事実と違う告知をすると、いざというとき保険金が支払われないおそれがあります。

Q. 住宅ローンを借り換えたら団信はどうなりますか?

いまの団信は引き継がれず、借り換え先で入り直しになります。

健康状態によっては団信に通らず、借り換え自体が難しくなることもあります。

借り換えを検討するときは、金利だけでなく団信の審査もセットで考えてください。

まとめ:団信は「確認してから引く」

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最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 団信が消してくれるのは住居費だけ(生活費・教育費・葬儀費用は残る)
  • 共働きは組み方によって、片方に団信がついていないことがある
  • 収入合算(連帯保証型)では、合算した側は団信の対象外
  • 特約付き団信の金利上乗せは「見えない保険料」(総額に直してから判断)
  • 死亡保険は「なくす」のではなく団信の分だけ「減らす」

団信を正しく引き算に組み込めるかどうかで、生涯の保険料は数十万〜数百万円変わります。

まずは今夜、ローン契約書で「誰に団信がついているか」だけ確かめてみてください。

そこまで確認できれば、残りは保障額の計算だけです。

保障額の計算手順は、共働きに必要な死亡保障額の考え方へどうぞ。

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保険選び全体の流れをつかみたい方は、保険選びのロードマップから読み進めてください。

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団信がつかない側の保障は、共働きの妻の保険の決め方が参考になります。

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この記事を書いた人
ゆう
ゆう
共働き3児のパパ × 保険業界11年
保険代理店で11年間、1,000世帯以上の相談を受けてきました。共働き×子3人の当事者として、『保険と貯蓄は分ける』を出発点に、必要な保障だけを最小の保険料で選ぶ判断軸を渡しています。
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