【保険知識0の方へ】保険相談に行く前に知っておきたい考え方4選

- 家族のためにも最低限の保険は考えておきたい
- でも保険は難しくて、一人で考えるとよくわからない
- 無料相談を使ってみようと思っている
最近は保険の相談を店舗・訪問・オンラインなど、さまざまな形で受けられる時代になりました。
無料で相談できるため、気軽に利用しようと考える方も多いと思います。
ただ、保険の知識が0の状態で相談に行くと、
- 必要以上の保険を勧められても自分で判断しにくい
- 結果として保険料が高くなってしまう
ということがあります。
私は保険代理店で11年間働き、1,000世帯以上の保険相談をしてきました。
その中で感じるのは、多くの方が保険の内容をよくわからないまま相談に来ているということです。
この記事では、保険知識0の方でも必要以上の保険に入るリスクを減らすために、相談前に知っておいてほしい注意点と考え方をわかりやすく解説します。
この記事を読むことで学べることは以下です。
- 保険相談に行く前に持っておきたい考え方が整理できる
- 自分に合った保険を考えやすくなる
- 必要以上の無駄な保険に入りにくくなる

保険相談に行く前に、最低限知っておいてほしいことだけにしぼって解説していきます。
保険知識0で相談に行くと失敗しやすい理由3選

その保険が本当に必要か判断しにくい
保険はまだ起きていないリスクに備える商品です。
たとえば、次のようなことを想像する必要があります。

- 病気やケガで入院したらどうなるか
- 若いうちに亡くなってしまったら家族はどうなるか
- 病気やケガで障害を負ってしまったら、どんな生活になるのか
- がんになったとき、治療期間はどれくらいでいくらかかるのか
こうしたことを実際に経験したことがある方は多くありません。
経験したことがないことを、自分で具体的にイメージすることはとても難しいものです。
その状態で担当者から、
- 病気やケガで入院すると、これくらいかかります
- 小さなこどもがいる家庭では、これくらい死亡保険が必要です
- がんが心配なら、これくらいはがん保険に入っておくと安心です
と説明を受けると、それを基準に考えるようになる方は多いです。
さらに、保険会社のパンフレットに根拠となるデータが載っていれば、なおさら納得しやすくなります。
自分で判断しているつもりでも、実は担当者から示された基準をもとに考えていることもあります。
その結果、
- 手厚い保険があったほうがいい
- 手厚いならこの保険料は仕方がない
と感じてしまい、保険料が高くなってしまうことは少なくありません。

保険は目に見えない商品のため、選ぶうえで自分の判断軸がとても大事です。
保険料が妥当か判断しにくい

自分の考えに合う保険があっても、1社しか見ていないと、その保険料が高いか安いかの判断がつきません。
仮に比較したとしても、保険知識0の状態では、本当に同等内容で比較しているかがわかりにくいこともあります。
担当者も人間です。保障のつけ忘れや条件の違いがまったくないとは言い切れません。
ある程度の保険料相場を知っておくだけでも、少なくとも割高な保険に加入するリスクは下げられます。
提案をそのまま受け入れてしまいやすい
家族の安心のために、できるだけ手厚い保険を提案する担当者もいます。
保険知識0だと、担当者の説明をそのまま信じるしかなく、多少保険料が高くても「安心のため」と思い加入してしまうことがあります。
また、公的保険や貯蓄で備える考え方まで十分に説明されないまま、必要以上の保障内容で加入を検討してしまう方も少なくありません。

保険知識0だと、担当者の知識量や説明力で自分の保険選びがうまくいくかどうか決まると言っても、過言ではないです。
保険相談の前に知っておきたい考え方4選

ここからは、必要以上の保険加入を防ぐための考え方を解説していきます。
保険相談に行く前に、最低限知っておいてほしい保険選びの考え方になります。
先にお伝えすると以下の4点です。
- 保険は必要最低限を基本に考える
- 民間保険の前に公的保険が助けてくれる
- 貯蓄でカバーする意識を持つ
- 足りない部分を民間保険で補うか検討

詳しく解説していきます。
保険は必要最低限を基本に考える

保険の仕組みは相互扶助です。
相互扶助とは、みんなでお金を出し合い、いざというときに保険金として受け取れる仕組みのことです。
保険会社は、保険料という形で集めたお金を、契約内容に沿って保険金として支払う役割を担っています。
当然ですが、集めたお金以上に保険金を払い続けると、保険会社は成り立ちません。
そのため確率的には、受け取る保険金より払う保険料のほうが大きくなるのが基本です。
受け取る保険金のほうが大きくなる人は、少数です。
保険は損得で考えるものというより、自分では対処しきれない大きな損失に備えるものです。
あれもこれもと備えようとすると、保険料は高くなります。
まずは「必要最低限でいい」という意識を持ち、保険料を抑えることが大切です。
民間保険の前に公的保険が助けてくれる
いざというときは国の公的保険があります。
- 病気やケガのときの高額療養費
- 死亡時の遺族年金
- 障害状態になったときの障害年金
- 老後の年金
- 介護費用の負担軽減
- 失業時の給付金
こうした制度を知らずに民間保険を検討すると、必要以上に手厚い保険になり、保険料も高くなりやすいです。
まずは大まかでよいので、どのような保障が公的制度で受けられるのかを知っておくことをおすすめします。
詳細を確認したい方はこちらの記事も参考にしてください。

貯蓄でカバーする意識を持つ
公的保険で足りない部分は、貯蓄でカバーすることも検討しましょう。
「貯蓄を減らしたくないから保険に入る」という考え方もあります。
その気持ちは自然だと思います。
ただ、その考え方だけで進めると、保険料の許す限り、あらゆる保険を検討することになりやすいです。
- 貯蓄が少ないうちは、保険でカバーする
- 貯蓄が増えてきたら、保険ではなく貯蓄でカバーする
- 保険は年数とともに、少しずつ減らしていく
この考えを持つと、必要以上の保険を検討しにくくなります。
一方で、貯蓄だけでは対応しにくいこともあります。
- 一家の大黒柱が亡くなり、収入が大きく減る
- 大病で長期治療により、数十万円〜数百万円の負担が出る
- 交通事故などで障害を負い、収入が減る
こうした貯蓄だけでは支えにくいリスクには、民間保険を検討する意味があります。
足りない部分を民間保険で補うか検討
公的保険でも貯蓄でも足りないときに、民間保険を検討するのが基本です。
考える順番は、次のようにするとわかりやすいです。
- 公的保険と貯蓄だけだと、いくら足りないのかを考える
- その不足分をカバーするには、どんな保険が合っているか考える
- その保険に、いくら保険料がかかるのかを確認する
- 得られるメリットと払う保険料を比べて、必要かどうか判断する
- 同じ内容で、より安い商品がないか比較する
保険料を考えるときに大事なのは、月額や年額だけでなく、総額保険料を見ることです。
保険は月払いや年払いが多く、毎月の金額だけを見ると大きく感じにくいことがあります。
しかし、保険は数年から十数年単位で続けることが多いため、月々の負担が小さく見えても、総額では数十万円から数百万円になることも珍しくありません。
考え方によっては、車を一台買えるほどの金額になることもあります。
それだけのお金を払ってでも備えたい保障なのか、と考えることで、必要以上の保険に入るブレーキになります。
保険相談で失敗しにくくする3つのポイント

ここまでお伝えした考え方を知っておくだけでも、無駄な保険料を払うリスクはかなり下げられます。
ただ、実際の相談の場では、その場の雰囲気や担当者の説明に流されてしまうことも少なくありません。
これから紹介する3つのポイントを意識するだけで、衝動的な加入はかなり防ぐことができます。
家族と一緒に話を聞く
いざというときに困らないようにするためにも、保険は家族で話し合って決めたほうが後悔しにくいです。
一人で相談すると、考えが偏ってしまうこともあります。
自分と担当者以外に、客観的に見られる人がいるだけでも、必要以上の保険に入るリスクを減らしやすくなります。
その場で決めずに持ち帰る
話を聞いた直後は、不安や安心感などの感情で判断してしまうことがあります。
一度持ち帰って数日冷静に考え、それでも必要と思えたら加入するくらいでちょうどよいと思います。
わからない商品は契約しない
保険は複雑な商品も多く、パンフレットには細かく書かれていない注意点もあります。
少しでもわからないことがあれば、その場で契約せず、理解できるまで担当者に説明してもらいましょう。
それでもわからない部分が残る商品は、契約しないのも一つの選択です。
できるだけシンプルな保障内容で、自分が誰かに説明できる商品だけを契約するくらいでちょうどよいかもしれません。
無駄な保険料を払いたくないなら、保険知識0のまま相談に行かない

ここまで、無駄な保険料を払わないための考え方と対処法を解説してきました。
要点をまとめると、次の4つです。
- 保険知識が0のまま相談に行くと、提案をそのまま受け入れやすい
- 民間保険の前に、公的保険と貯蓄でどこまで備えられるかを考える
- 足りない分だけ、民間保険で補うのが基本
- 相談時はその場で決めず、わからないものは契約しない
保険知識0の方で、なるべく無駄な保険料を払いたくない方は、この4点だけでも頭に入れたうえで相談してみてください。
もちろん、これだけで無駄のない保険選びが完璧にできるわけではありません。
必要最低限の保険は、その人の家族状況や貯蓄状況、価値観によって変わります。

大切なのは、自分の考えに合った保険を、適切な保険料で選ぶことだと思います。
保険相談に行く際は、ぜひ参考にしてみてください。
